Sincerely yours

50代の恋愛とLINE。頻度よりも適度な距離感が長続きのコツ。

人はいくつになっても恋愛したいもの。恋は若者の専売特許ではありません。
昭和生まれのシニアだって、まだまだ恋の現役です。

結婚だけに捉われない形での恋愛は、むしろ大人のシニア世代だからこそ成せる技とも言えます。
20代や30代で独身の場合、交際するには結婚を意識しないわけにはいきませんから。

というわけで、今回のご相談。

51歳同士のまさにシニアなおふたりで、バツあり女性がまめじゃない彼に対して寂しさや不安を感じているとのこと。

今回も恋愛の達人「パピヨン先生」が、キリッと辛口に回答します。

悩む前に素直な気持ちで話し合いをしよう

今回のご相談

51年独身の人とつきあいが始まったばかりですが、LINEがまめでなくて、すれ違いを感じています。

既読になるのに時間がかかり、リアルタイムで話すことがほとんどない。こんなのでつきあっていけるのかなと、不安があります。

その人のLINEのペースがあるし、スマホをあまり触らない人なのだと思いますが、これから深い関係になっても連絡もあまりなく続いていくのか、続いても私が寂しい思いをしそうです。

土日休みの人だけど、デートも月2回できれば良いほう。LINEで話したいとか通話したいと言うと、煩わしい女と思われそうで……。

どうすればいいのか教えてください。

回答者:シンシアリーユアーズ恋愛相談室・パピヨン

ご相談ありがとうございます。シンシアリーユアーズ恋愛相談室・室長のパピヨンです。
51歳となると、もう大人の男性です。お仕事も忙しいかもしれませんし、趣味にも時間を使っていることでしょう。

LINEも含めたコミュニケーションがまめではない方も多いと思います。彼には彼のペースがあり、あなたにもあなたのペースがあります。
彼がどういう気持ちや状況で、あなたの期待するペースと合わないのか、少しずつ聞いてみても良いと思います。

好意を持った女性に、話したいと言われ嫌な気がする男性はいません。好意を持った女性が、自分のことを知りたいと言って嫌な気がする男性もあまりいないでしょう。
また、LINEがすぐに既読になったり、返信が多いことでマイナスイメージになる……暇な人だと思われる、仕事に集中していないと思われるなどもあるかも知れません。

彼がどう思っているかを聞く中で、あなたの理想の距離感や、寂しがり屋の部分も伝えてみましょう。
お互い素直な気持ちでコミュニケーションをとって、相手の状況や気持ちを少しずつ確かめていけばよいでしょう。

50代からのお相手探しは?

LINEが愛情確認ツールになるのは10代まで!

50代はLINEを業務連絡ツールと考える人も多い

LINEやメール、電話など、連絡の頻度で揉めるカップルは意外と多いもの。

頻繁なやりとりで愛情を感じる人がいる一方、LINEを単なる連絡手段としか考えていないタイプもいるので、この部分の価値観が大きくズレているようだと交際後は衝突が絶えません。

今回ご相談があった50代カップルの場合、交際を始めてまだ日が浅いようなので「もっとたくさん話をしたい!」と訴える女性の気持ちは良くわかります。

一番、気分が盛り上がっている時期ですから、まめにコミュニケーションを取りたいでしょう。50代はLINEを業務連絡ツールとして利用する人が多い世代です。

短文メッセージをチャットのように送り合うコミュニケーションに不慣れなので、雑談がたくさん送られてくる状況に違和感を覚える人も少なくありません。

ネットでの出会いで言えば、パソコンを使って長文メールをせっせと送り、愛を語り合っていた時代に生きてきた人たちでもあります。
シンシアリーユアーズは、この年代も結構多いんですよね。

今回の場合も、男性はLINEでの短文コミュニケーションが苦手なタイプの可能性があります。

昔ながらの長文メールで日々の出来事や気持ちを伝え、返信速度を相手のペースに合わせれば、上手くコミュニケーションが取れるかも知れません。

LINEの強要は喧嘩の元。いつか別れ話に繋がる

50代は、自分のライフスタイルがしっかりと確立されています。50代に限らず、ある程度年齢を重ねれば、そうなってきますよね。

独身ならなおさらのこと。平日は仕事を中心に、土日祝日は趣味や友達との時間を組み込んだりと、多忙な毎日の中にも自分なりのリズムを作って生活をしています。

恋人のことはもちろん大切に思っているし、ふたりでいる時間も楽しいけれど、それがすべてではない。今のライフスタイルは崩したくないし、ひとりの時間も必要。

上記のような価値観に対して、LINEなど連絡の頻度を求めたり強要をしてしまうと、相手は強い束縛や干渉を感じます。

ましてや、お互いのLINEの位置付けが異なる場合、業務連絡ツールと捉えているタイプは、短文コミュニケーションで愛情確認する必要性が分からないわけで、例え恋人からのLINEであっても面倒くさく思ってしまうのです。

LINEを返す時間がないとの言い訳に対して、こんな主張をする人もいますよね。

「食事する時間もあるし、トイレにも行ける。睡眠時間だってある。スマホだって触っているでしょ?なのに、LINEする暇がないなんておかしい!」

確かに、1日の間で1分たりとも時間の余裕がないのか?といえば、答えはNO。
ただ、日々何かと忙しくて肉体的&精神的に疲れていると、何も考えずにゆっくりしたいと思うことだってあります。

「それでも、連絡くらいできるでしょ!」とばかりに、自分の価値観やペースだけを押し付けても、喧嘩にしかなりません。最悪の場合は、別れ話に発展することもあります。

大人の恋はお互いのライフスタイルを尊重すべし

ところで、連絡頻度の多さとカップルの仲の良さは比例するのでしょうか?

長続きするカップルほど、お互い相手の生活リズムを尊重し合っているので、連絡頻度はさほど気にしません。

逆に、LINEなどの頻度や返信速度を重視するカップルの方が、束縛されている感も相まって短期間で恋が終わってしまう傾向にあります。

信頼関係が築けるまでは、一緒にいない時間に相手が何をしているのか不安に思うことでしょう。返信が来るまで「嫌われたのかな」「もしかして浮気?」など、悪い方向に考えを巡らせてしまいがちなのも分かります。

不安やすれ違いを解消するため、LINEの送信時間や頻度など一定ルールを作る方法もありますが、相手が納得していなければ無意味。

人はそれぞれ生きてきた年数分、築き上げてきたライフスタイルや価値観があります。自分の主張やペースだけを押し付け、相手を尊重できないような恋愛は成り立ちません。
連絡の頻度で相手の愛情は測れないし、相手と離れている時間を埋めようとLINEで縛り付けても、心の距離は縮まりません。

連絡がないことに不安を感じるなら、会ったときに相手の目を見て、その気持ちを素直に伝えてみましょう。
大切なのは、ふたりで一緒にいる時間にしっかりとコミュニケーションを取って、信頼関係を築いていくこと。

LINEに振り回されないよう、お互いを思いやりながら絆を深めていきたいものですね。

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