バツイチ同士の再婚のメリット
バツイチ同士の再婚は、慎重になるかと思いきや意外とトントン拍子で話が進むことが多いのは知っていますか?
当初はバツイチ同士だからと入籍するつもりのなかったカップルが、交際を始めて1年ほどで再婚をすることになったなんてことも珍しくありません。
双方に離婚歴があり、結婚願望がなかったカップルが再婚にいたった体験報告がシンシアリーユアーズにも掲載されています。
双方が一度結婚を経験しているので、結婚生活を円滑に進めるために必要なことや気を付けるべきことがわかりやすいので、一度目よりもスムーズに進みやすいのです。
離婚したからといってこれからの人生で恋愛を諦める必要はありません。バツイチ同士で再婚するときのメリットを紹介していきます。
共通の体験をしているのでわかりあえる
バツアリ同士や子持ち同士など、自分と同じ境遇の人だからこそ共感できることがあります。
離婚をするのは結婚をするよりも大変です。「円満離婚」という言葉を耳にしますが、円満な離婚など実際の場合はほとんどありえません。
財産分与について、養育費や慰謝料が発生する場合は、それらについての話し合いが必要です。もし話し合いで解決にいたらず調停や裁判に発展した場合は時間もかかります。
経緯はそれぞれ違ったとしても、バツイチ同士なら過去の境遇に共感できるので、お互いに相手の気持ちに寄り添うことが出来るでしょう。
「二度と離婚は体験したくない」という思いから、自分の欠点を顧みたり相手の気持ちに寄り添うよう努力する人がほとんどです。
離婚という同じ体験を乗り越えて出会ったという経緯があるからこそ、第二の結婚生活ではお互いを幸せにしたいという思いでうまくいくのです。
子持ち同士で理解しあえる
どちらか一方が子持ちの場合は、自分だけが元配偶者との間に養育費や面会などの繋がりがあることを引け目に感じて相手に申し訳なさを感じてしまったり、相手が養育費の支払いや子供との面会を否定的に感じてしまい仲がこじれてしまうことも珍しくありません。
仕事をしつつ、ワンオペで育児や家事をこなす大変さは子育ての経験そのものがなかったり、夫婦で助け合って子育てをしている人にはなかなか理解されにくく、また話題として口に出しにくいものです。
しかし、お互いに子持ち同士という同じ立場の場合は、事情を深く理解し助け合うことができるのです。
更に子持ち同士の場合は、お互いに子供がいることを前提にメッセージのやり取りやデートの予定を立てることが出来るので、交際を始める段階で信頼関係が築きやすいという面があります。
結婚生活の現実を知っている
一度、結婚生活に失敗しているので理想は高くありません。
結婚生活に過度な期待がないため「こんなはずじゃなかったのに・・・」と現実と理想のギャップに苦しむことがありません。
良い意味で期待を持つことがないので、肩の力を抜いて相手に接することができます。
家事や育児の大変さ、2人の関係の変化、義理の両親との付き合い方など「現実」を体験しているからこそ、お互いに妥協しなくてはいけない部分や譲るべきところが最初からわかった状態で結婚生活をスタートさせることができるでしょう。
周囲の理解が得やすい
自分がバツイチでお相手が初婚という場合には、お相手の両親や友人に反対されるのではないかという不安はつきものですが、バツイチ同士となるとお互いの両親からの理解が得られるどころか積極的に応援をしてもらえることが多いです。
親世代はまだまだ離婚はショックな出来事と考えている人が多くいます。
自分の子供が離婚をしたとなると出来れば早く再婚して幸せを掴んでほしいと考えている人がほとんどですが、お相手が初婚だと気を遣うし…というのが親の本音。
その点、バツイチ同士の再婚同士であればお互いに対等な立場なのでバツイチなことを引け目に感じる必要はありません。交際が始まったら早めに親に報告して再婚への後押しをしてもらうのもよいかもしれませんね。
バツイチ再婚を成功させるには
バツイチ同士の再婚が決まったら、次こそは円満な生活を送りたいものです。
そこで、気をつけるべきポイントを3つ紹介します。
離婚原因は正直に打ち明ける
離婚には必ず原因があります。同じ過ちを繰り返さないために、なぜ離婚したのか再婚前に確認をしあいましょう。
自分に非があって離婚をしてしまった場合でも正直に相手に伝えるべきです。全てを詳細に伝える必要はありませんが伝えるべきことは隠さずに打ち明けましょう。
お互いに性格の不一致や価値観の違いで離婚にいたってしまった場合は、一緒に生活をしていく上ですり合わせができるか結婚前に話し合いが必要です。
生活習慣や金銭感覚、家事の分担など少しでも気になることがあれば我慢をせず、その都度確認することが大事です。
また、嫁姑問題など義理の親族とのトラブルがきっかけで離婚にいたった場合は、同居を避けたり遠方に住むなどの環境づくりも不可欠です。
相手が借金や不倫など離婚理由の原因で離婚している場合は再婚そのものを見直す必要がありそうです。価値観の不一致は話し合うことで解決ができますが、借金や不倫は話し合いだけで解決することは難しい上にほとんどの場合は改善が困難です。
元配偶者と比べない
再婚をして新しく結婚生活が始まったら元配偶者との話は基本的にしない方がいいでしょう。
何があっても「前の旦那の方が稼ぎがよかった」「前の嫁の方が家事ができた」など比較をするような発言は絶対にしてはいけません。
また、「あなたは前の旦那と違って○○だから好き」などといった発言も良くありません。褒めているつもりかもしれませんが相手は良い気分にはなりません。
元配偶者と比較して優劣をつけるのではなく、「今」の配偶者自身を見て関係を築いていきましょう。
家族関係が複雑になる
バツイチ同士でもお互いに子供がいない場合は特に問題はありませんが、元配偶者との間に子供がいる場合は実の親、親の再婚相手、実の子、再婚相手の連れ子など人間関係が複雑になります。
再婚相手と連れ子、または連れ子同士の間でトラブルが発生するケースが多く、一度トラブルが発生すると解決にいたらない場合も少なくありません。
良好な関係を築けるよう再婚前からしっかりと努力をする必要があります。
子供がいる場合は子供を最優先に
ここまでバツイチ同士の再婚のメリットや注意すべきポイントを紹介してきましたが、一言にバツイチ同士とはいえど子供がいるのといないのでは大きく状況が異なります。
子連れで結婚する場合には自分たちの再婚よりも、子供の環境や気持ちを最大限尊重する必要があります。
子供が小さいうちは新しい環境を受け入れやすく新たな家族への抵抗もありませんが、思春期を迎えている場合は、親が再婚するということが受け入れられなかったり連れ子同士の関係がうまくいかないことがあります。苗字や学校などの環境が変わるのを嫌がるのも当たり前です。
その場合は子供が独立するまでは入籍はせず、時間をかけて両家族間で良好な関係を築いていく努力をすることも一つの選択肢です。
また、元配偶者が子供を引き取っている場合は、元配偶者との間で必ず養育費が発生しています。
養育費の金額や面会ペースなどの決まり事を理解し子供の存在を認めることが出来る人でないと良好な関係を育むのは難しいでしょう。
そして、再婚後に子供を持つことを考えている場合は元配偶者との間の子供の気持ちに沿った配慮をすることを心がけてください。両親ともにどの子に対しても分け隔てなく接することができるかどうか考えることも必要です。
最後に何より厄介なのは相続です。連れ子には義理の親の財産を相続する権利はありません。
例え、実の家族同然に暮らしていても遺産は1円も受け取れないのです。
実子と同様に財産を引き継がせたいと考えている場合は正式に養子縁組の手続きをする必要があります。
養子縁組をするのかしないのか、まだまだ先の話だと先延ばしにせず夫婦が元気なうちに話し合っておくことをオススメします。
「離婚」の経験を活かす
バツイチ同士だかうまくいくこともあれば、バツイチだからうまくいかないこともあります。同じ失敗を繰り返さないように、過去の離婚を活かして新しい結婚生活を成功させましょう。
離婚は本人だけではなく周囲の人まで傷つけ不幸にすることもあります。二度と辛い思いをしない、させないように相手を思いやる気持ちを絶対に忘れないでください。
ただし、孤独から焦って再婚するのは禁物です。
一度結婚生活を経験しているからこそ、シングルでいることに寂しさを感じてしまうのは当然ですが、自分の寂しさを埋めたいからという一方的な動機で安易に再婚をしても長くは続かないでしょう。
再婚はゴールではなくスタートです。お互いに「一緒に人生を歩んでいきたい」と思える相手なのかが一番大切なのではないでしょうか。
「再婚してよかった!」と心から思える幸せな結婚生活を掴みとりましょう!