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親との同居希望での婚活は難易度レベルMAXだという話

顔が良い、背が高い、高収入などなど、どんなに良スペックの男性でも世の女性に敬遠されてしまう結婚の条件があります。
どれだけ他のプロフィールが自分の希望する条件とピッタリ合っていても、結婚後に親との同居を希望していると言われただけで百年の恋も冷めてしまう条件とは…。

それは旦那の親との同居です。

なぜ女性は義両親との同居を嫌がるのか

一般的な既婚女性は、義両親との同居は嫌がります。
特にマッチングサイトや結婚相談所など、いわゆる条件で絞って結婚相手を探している場合には、お相手探しの時点で「親との同居希望」は弾かれてしまうと言っても過言ではありません。
なぜ既婚女性が義両親との同居を嫌がるのか理由を紹介していきましょう。

妻から見たら全員の他人

妻の立場から見れば夫の両親や兄弟は、赤の他人です。
それは戸籍を見ても明らかです。

結婚をするとそれぞれ親の戸籍から独立して新しく夫婦二人の戸籍が作られます。新しく戸籍をつくる上で、どちらの苗字を名乗るか決めているだけなので「嫁にもらった」「婿にもらわれた」などといった考えは間違いなのです。

昨今では核家族化が進んで自分の祖父母とも一緒に暮らしたことがない人も多いのに、赤の他人と突然一緒に暮らせというのは無理があります。

たまに食事をしたり年末年始に帰省したりしたときに、良い関係を保てているのはお互いに気遣いがあるからです。
家にいるのに気遣いが必要な人がいては心も体も休まりません。食事の準備や台所の使い方、お風呂のタイミング、洗濯の仕方など気を使うことばかりです。

いくら「家族なんだから気遣いはいらないよ」と言われても、今まで数十年一緒に暮らしてきた実の家族と、義理の家族が同じ家族のわけがありません。

子育てに不安

まず第一に、義両親と同じ屋根の下で妊活をしなければいけないのが苦痛です。
第二に無事に授かって子供が産まれた後に、義両親が頻繁に育児に口を出すんじゃないかという不安がつきまといます。

初めての子育てというだけでもストレスなのに、そんなときに赤の他人からやれ自分の時はどうだったとかやれ○○さんはこうしているなど、口を出されたらと想像するだけで吐き気がこみ上げるものです。

メリットがない

家賃や水道光熱費がかからないからその分節約が出来て貯金ができる、という人がいるかもしれませんが、実際にそんなにうまくいくわけがありません。常識的な人であればあるほど、さすがに全て支払ってもらうというわけにもいかず月に数万円のお金を支払うことになるでしょう。

会社によっては家賃補助が受けられる場合もあるので、自分たちで賃貸を借りても支払う金額はそんなに変わらない可能性もあります。支払う金額がそんなに変わらなければ同居するメリットは全くありません。

本当に同居って必要?


女性で「自分の親と同居」を婚活の条件にしている人は滅多に見かけません。
ということは、男性も自分の親と暮らす必要は絶対に必要というわけではないのです。

以下に紹介する理由でやみくもに親との同居を希望していませんか?
親との同居希望で婚活がうまくいっていない人は、なぜ自分が親との同居を希望しているのかを一度考え直した方がよいのかもしれません。

長男だから・・・

なぜ長男だけが親の面倒を見ないといけないのでしょうか?

民法877条に「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養する義務がある。」と記載があります。つまり、親の介護は血のつながった実子のみに義務が発生するということです。
一人っ子の場合は別として、親の介護は他の実子と同等に協力し合うべきで配偶者に任せることではありません。

親の老後や介護など将来のことなど心配があるのは分かりますが、必ずしも妻となる人を同居させる必要はありません。
夫に親がいるのと同様に、妻にも同じように両親がいます。それを忘れないでくださいね。

自営業なので・・・

自営業だとなぜ同居が必要なのでしょうか?

今時の未婚女性ならばほとんどの人が社会に出て仕事をしています。学生時代に努力を続けて希望の職種に就いた人だっているでしょう。
それをやめさせて一緒に自営を手伝ってもらいたいと考えてはいませんか?
もし、配偶者を無料の働き手として考えているのであればその考えは即刻改めるべきです。

なんとなく・・・

自分の両親に老後の計画を確認していますか?

お嫁さんに同居してもらうよりも、子供たちには早く独立してもらって老後は両親世帯だけでのんびりと暮したいって考えているかもしれません。
妻から見た夫の両親が赤の他人であるのと同じように、夫の両親から見れば嫁は赤の他人です。年を取ってから他人に気を遣う生活するのは疲れてしまうものです。

一人で勝手に同居してくれる女性と結婚したいと思い込んで婚活をする前に、一度それとなくご両親と将来についてどう考えているか聞いてみるとよいかもしれません。

同居希望の男性が結婚するには?

本当に結婚をしたいのならば同居を前提で相手を探すよりも、まず恋愛したい相手を見つけてお互いの信頼を深めてから将来について納得のいく話し合いをする方が近道になるでしょう。

話し合うことで、同居するかしないかということはもちろん、どこにどんな家に住むかなど双方が納得のいく答えが見つかるはずです。

同居ではなく近居がオススメ

結婚後は同居でなく、どちらかの実家の近くに住む「近居」を視野に入れるのもオススメです。
同居は絶対に嫌だけど近くに住むのはOKという女性は案外多いです。

近居であれば、将来子供(親世帯から見た孫)が出来て手助けをして欲しいときのサポートも期待しつつ、プライバシーも保てるというメリットがあるからです。
もし親世帯にトラブルが発生したときもすぐに駆けつけることが出来るので、子世帯としても安心が出来ます。

近居はお互いのライフスタイルを尊重しつつ、程よい距離感を保つことで良好な関係を築くことが出来るオススメの住まい方です。

ただし、本当は同居の必要があるにも関わらず「同居不要」として婚活したり、結婚して数年で同居を要求するのはルール違反の卑怯者です。
一生独身を覚悟で「同居希望」で婚活を続けるか、「近居希望」に条件を変更するかの二択です。

もし同居することになったら

極まれに自分の両親との同居でもOKだと積極的に言ってくれる女性がいますが、砂浜で波にさらわれたコンタクトレンズを見つける確率とほぼ同じだと思っても過言ではありません。

妻となり同居してくれる人はよそのお嬢さんです。ご両親が大切に育ててきた娘さんだということを絶対に忘れないでください。

もし将来自分の娘が結婚することになって、相手の親と同居するとなったときにあなたはどう思うでしょうか?
相手の親にいじめられるんじゃないか?嫌な思いはしないだろうか?など心配になるとは思いませんか?妻となる人のご両親も同じ気持ちなのだということは絶対に忘れてはいけません。

それは夫が妻の実家に同居することになった場合も同様です。

もし、夫婦となる人が親との同居を許可してくれた際には、家庭でのルールを決めて全員がそのルールを守って生活することを約束してください。それが同居生活での円満の秘訣です。
完全二世帯住宅でも敷地内同居でもそれは同じです。自分の親の近くに住んでくれることに感謝して大切にしてあげてくださいね。