「食い尽くし系」って知っていますか？
目の前にあるありとあらゆる食べ物を食い尽くしてしまう人のことで、SNSなどでも話題になっていますよね。
被害に遭ったことがなければ
「それって食いしん坊のことじゃないの？」
「ホントにそんな人って実在する？身近にいないけどなあ」
なんて考えがちですが、食い尽くし系をパートナーに選んでしまったら最後、あなただけでなく家族全員が食べ物のことで相当なストレスを受けることになります。食い尽くしが原因で離婚問題に発展することも珍しくありません。
ここでは、婚活＆恋活中の皆さんが食い尽くし系を結婚相手に選んでしまわないよう、特長や問題点、見分け方などを解説していきたいと思います。
子供にも容赦ない！震災時の食い尽くし系エピソード
SNS上でも食い尽くし系エピソードがよくバズっていますが、震災時のエピソードもなかなかのものです。
630: おさかなくわえた名無しさん 2011/03/17(木) 13:57:47.15 ID:nAgPGu6V
避難所で隣にいたおっさんの神経が分からなかった。2日目に食料の支給があったんだけど、おっさんは悠々と飯を食っていた。が、しばらくしておっさんの奥さんが大荷物持って避難所に帰ってきた。奥さんは「なぜ子供の分くらいでも食事を貰ってこなかった！」と怒ったが（事情を話せば人数分貰えた）おっさんは「んー…や、並んでたし…」とかゴニョゴニョ言うばかり。
どうも奥さんの言う事を聞くとおっさんが頼りにならなさすぎたため、3歳位の子を連れて家に必要な物を取りに行ってたらしい。見かねてまだ手をつけていなかった私のご飯を「お子さんに」と渡すと奥さんは涙目でお礼を言ってきた。
おっさんはニヤニヤして顎で会釈。
そして「今水の配給をしてますよ」と教えたら、奥さんは「子供に食べさせてて。私行ってくるから」と走って出て行った。で、おっさんは小さな一口を子供の口に運び、その後ご飯四分の一位をガッと取り、自分の口へ。唖然として見ていたら、また小さな一口を子供へ、四分の一を自分へ。結局子供の口に入ったのは3～4口。9割方おっさんの腹に収まってしまった。我に返った周りの人たちがおっさんを怒鳴りつけたがおっさんは俯いたまま何も言わない。
そこに水二本貰ってきた奥さんが帰ってきて、周りの怒り混じりの事情説明を聞き、無言で両手に500のペットボトル持ってガンガンおっさん殴りだした。おっさんの言い分は「大人には少ないが子供には多い量だったから」。結局奥さんは周りの人にお礼を言った後、荷物持って遠くの場所に座ってしまった。（子供は周りの人がお菓子くれたんでお腹いっぱいになったっぽい）
その後、何度かおっさんは奥さん達の所に行っては追い払われる、を繰り返してた。次の日には老夫婦がおっさんを迎えに来て、奥さんの悪口言いながら妻子置いて帰っちゃったよ。
昔は奥さんが「結婚しよう」と思える位いいところもあった人なんだろうけどなぁ。
引用元: その神経が分からん！ part268
上記は2011年3月11日に発生した東日本大震災での食い尽くしエピソードですが、自分の子供を差し置いて、しかも好意で譲ってもらったおにぎりの大半を食べ尽くすなんて信じがたい話です。
問題なのは食い尽くすことよりも本質の部分
震災時のような極限の状態に陥ったときほど人の本質が明らかになると思いますが、食い尽くし系と絶対に結婚してはいけない理由がまさにコレ。
●自分の欲求を我慢できない
●自分のことしか考えられない
●理性的に物事を考えられない
●相手の気持ちを思いやれない
限られた食料を、避難所にいるみんなで分けあって食べるような状況下で家族の分まで横取りする。しかも、食べ物を奪う相手はまだ小さい子供。緊急事態になっても「自分が食べるのが最優先」「自分が満足すれば良い」「食べ物が絡むと相手が誰であっても容赦しない」タイプと結婚して人生を共に歩んでもリスクしかありません。
南海トラフ巨大地震が現実味を帯びてきたり、台風やゲリラ豪雨など自然災害が他人事ではなくなっている昨今、食い尽くし系と一緒にいたら……と考えるとゾッとします。
目の前の食べ物は自分のもの！食い尽くし系の特徴
次は、食い尽くし系が日常的にどんな行動を取るのか、具体的に見ていきましょう。
食べ物を等分しない
デート時の食事でピザを注文してシェアすることになったとしましょう。ピザが8ピースにカットされていたとしたら、一般的な感覚は「ひとり4ピースずつ」ですよね。ところが食い尽くし系は「8ピースあるから相手は1ピース。残り7ピースは自分の分」といった謎の食い尽くし算で自分と相手との配分を決めます。これはシェアする人数に限らず言えることで、とにかく等分するという考えが皆無なのが大きな特徴です。
大皿料理は自分のもの
自宅だろうがお店だろうが、食事場所を問わず大皿に盛られた料理の大半を食べ尽くします。例えば大皿に盛られた唐揚げ40個を4人で食べるとしたら、他の3人には3つ残しておき37個は自分のもの。40個もあるのに3人はたったの1つずつ……です。何人でどんなにボリュームがある料理が出てきても、一切等分しないのが食い尽くし系です。
小皿料理も自分のもの
ひとりひとりに分けられて出てくる小皿料理も、うっかりしていると食い尽くし系に横取りされるので安心できません。さすがに人の分の小皿にまで手を伸ばしてこないだろうと思いきや、歓談をしている隙に横から食い尽くされます。食い尽くし系と一緒だと「会話とともに食事を楽しむ」「自分のペースで好きな順番に料理を味わう」ことができません。
他人のお皿を常に気にする
食い尽くし系の場合、あなたのお皿にある料理の残り具合を常に気にします。食事中やたらと「無理して食べなくても大丈夫だよ」「ホントに大丈夫？残したら僕が食べるから」と声をかけ続けます。それはあなたへの思いやりからではなく、人の分まで食べ尽くしたいからにほかなりません。
差し入れもお土産も非常食も自分のもの
会社の同僚からのお土産も取引先からの差し入れも遠慮なく食べ尽くしてしまったり、酷い場合は「友人や両親にあげるために買って来た旅行のお土産」まで食べてしまうありさま。買い置きや災害用の備蓄食材も勝手に食べ尽くすなど、ありえない行為の連続で周囲にいる人は心休まる暇がありません。食べ物が絡むと他人に大きなストレスを与え続けます。
呆れるしかない！食い尽くしてしまう身勝手な理由とは
食い尽くし系の特徴を知れば知るほど呆れるばかりなのですが彼らにも言い分はあるようで、人の料理に手を出してしまう理由は
●男の方が食べるのは当たり前（相手が女性の場合）
●テーブルに並んでいる料理は誰がどれだけ食べてもいい
●話してばかりで料理が冷める。もう食べないならもったいない
だからなのだとか。
それにしても「その場にいる人たちに許可を得る」ことを何故しないのか。一緒に食事をしているメンバーが「いいよ！食べちゃって」と言ってくれたのなら、食い尽くし系などと陰口を言われることもないわけですから。
また、災害用の備蓄食材や買い置きしているものをなぜ食べ尽くしてしまうのかと言えば
●家にある食べ物は全部自分が食べて良いはず
●食べずに置いてあったから食べて良いと思った
●食べないみたいだからもったいない
これらの言い分についても、食べ尽くしてしまう前に家族に確認すれば良いだけなのに、自分が都合の良いように解釈して食べ尽くすとは迷惑極まりない話。
そもそも、非常時のための買い置きは「今すぐ食べるためのもの」ではなく、緊急時のための大切なストック。パートナーや家族が「これは非常食！」と繰り返し説明しても「食べずに置いてあるからもったいない」と片っ端から食い尽くしてしまうので備蓄もままなりません。
性格？環境？食い尽くし系には何らかの原因がある
「他人の分まで食べ尽くすくらいだから、その人の食事量が少ないのでは？」
「料理のボリュームを増やせば人の分まで取らないのでは？」
と考える人もいると思いますが、それで解決するのなら食い尽くし系はさほど問題になっていないでしょう。
ボリュームだけの話をするなら、ビュッフェやバイキングでは意外なほど食べない説もありますし、満腹になっても人の分まで食べ続け最終的には気分が悪くなったり吐いてしまったりするケースもあるようです。さすがに後者は精神的な問題を疑いますよね。
小さい頃から食い尽くし系と呼ばれていたわけではないはずですし、一体何が原因でこうなってしまったのでしょうか。
子供の頃、好物を好きなだけ食べた
子供の頃から料理を「お母さんはいいから食べなさい」「お父さんのもあげるからどんどん食べていいぞ」など好きなだけ食べて育ってきていると、目の前のものは全部自分が食べて良いとの感覚を持ってしまいがちです。
子供の頃、食べ物に困っていた
上記とは逆で子供の頃、食べるものに困っていた場合も食に対する執着心が強くなり、食い尽くし系になってしまうこともあります。
大家族で食事は弱肉強食の世界だった
大家族や男兄弟が多いと食べ物は早い者勝ちですよね。大皿にドンと盛られたおかずをたくさん食べるには、遠慮などしていられないまさに弱肉強食の世界です。こうした環境の中で育つと、食い尽くし系になりやすい傾向にあります。
支配欲が強く相手より優位に立ちたい
支配欲や征服欲が強いが故に食い尽くし系になっているパターンもあります。とにかくパートナーが満たされるのを嫌い、食べ物を奪うことで優位に立とうとする行為は単なる嫌がらせでありモラハラです。このタイプは、食い尽くし系の中で最も注意が必要！「体重〇kg以下じゃないと女じゃないな」「最近太りすぎじゃない？」などと心無い発言を繰り返し、パートナーが食べられなくなるように仕向けます。
発達障害や摂食障害、依存症に起因している
食べ物を目にすると理性がきかなかったり、大勢で食べるべき料理を等分できない、明日の朝食用に買っておいたパンを食べてしまうなどの行動は、ASDやADHDや摂食障害、依存症との関連性も指摘されています。
お相手は大丈夫？食い尽くし系の見分け方を知ろう
食事の回数を重ねるほど、食い尽くし兆候は現れます。食い尽くし系を結婚相手や恋人に選んでしまわないよう見分け方を知っておきましょう。あなたのパートナーは大丈夫ですか？
●食事をしているとき「おいしい」などリアクションが薄い
●食事中「それ残す？」「それ食べられる？」など何度も聞かれる
●早食いする
●自分の分を食べ終わったら他人のお皿をじっと見つめている
●残さずに食べると「女性なのに結構たくさん食べるねえ」と言う
●食事の際に体重や体型の話をして貶める
●「一口ちょうだい」の回数や「一口」の量がやたら多い
●「一口ちょうだい」を拒否したり怒ると食い意地が張っていると言う
婚活デート時などに一緒に食事をしていて「食べ物に執着しているかも？」と感じたら要注意！食事回数を重ねれば地が出てくるはずですから、あえて大皿料理にしたりシェアして食べるようなメニューを選んでみるのもありでしょう。
焼肉や鍋料理も食い尽くし系を見分けるのに適した料理かも知れません。あなたがせっせと具材を投入しているのにどんどん食べ進め、気付いたら残りかすのみ……なんて相手はもう立派な食い尽くし系！結婚相手としてNGどころか、その場で別れ話をしても良いレベルです。
食事が楽しいと思えるお相手選びを
以上、食い尽くし系の特徴や見分け方を解説しましたが、いかがでしたか？
食い尽くし系の一番の問題は、相手への思いやりがなかったり欲求を我慢できないことです。「たかが食べ物のこと」と言うなかれ。食事は人生の中でとても大切な時間ですから、ことあるごとに食い尽くされては結婚生活を続ける上であなたや家族に多大なストレスをもたらす可能性大です。
食い尽くし系夫を持つ人の話を聞くと「食い尽くし以外は良い人だし……」と見て見ぬふりをしてしまったケースも珍しくありません。結婚後、食事のたびに後悔したり子供に悪影響を及ぼすことがないよう、食い尽くしかどうかをしっかりと見極めたいものですね。
